今回は、ボクシング井上尚弥選手との対戦が注目のスティーブン・フルトン選手についてのワダイです!
スティーブン・フルトンは、米国ペンシルベニア州の劣悪な環境で生まれ、さまざまな苦難があったようです。
幾多の苦労を乗り越えてきた経験が彼のボクシングキャリアにおいて強さの原動力となっています。
そんな、スティーブン・フルトン選手の生い立ちや彼の強さの要因について解説していきたいと思います!
スティーブンフルトンの生い立ちが壮絶すぎる!
スティーブン・フルトンは、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアの北部、福祉計画により建築された二部屋の簡素なアパートで生まれました。
この地域は「忘れられた角」と呼ばれ、治安が劣悪なところにあります。彼が生まれたとき、父スティーブン・フルトン・シニアは法的な問題により、収監されていました。フルトンとその3人の姉妹は、母親だけによって育てられました。
フルトンは先天的な背部の疾患を持っており、生まれつき背中に矢尻のような穴があったと言われています。
貧困な家庭環境だったため、満足な治療は受けられなかったとのことですが、現在では完治したとのこと。しかし今でも矢尻形状の痣が残っているということです。
父親が刑期を終えて家庭に戻ったのは、フルトンが10代になったころで、それが初めての父と息子の対面だったとのこと。
フルトンが育ったフィラデルフィアは、治安の悪い地域で彼が15歳になるまでに5人の友人が亡くなるなど、とても劣悪な環境で育ちました。
そんな状況を見かねた父親がスティーブンをボクシングジムに連れて行ったことで、彼の人生は大きく変わりました。
フルトンはやがてボクシングに夢中になり、リング上で自身の苦悩や怒りをはらす場所としました。
彼の努力は実を結び、やがて彼の道はボクシング界の頂点へと向かうこととなりました。フルトン自身も「ボクシングと父親によって命を救われた。感謝の念に堪えない」と振り返っています。
生まれつきの病と貧困、そして父親の不在という多大な困難を乗り越えたフルトンの経歴は、決して平坦なものではありませんでした。
しかし、これらの困難を克服し、ボクシングを通じて自己を表現し、成功を収めることができました。
これらの経験がスティーブン・フルトンのリング上での強さとなり、世界的なボクサーとしての地位を築き上げる原動力となったのです。
スティーブンフルトンの強さ
スティーブン・フルトンの人生はまさに壮絶。
フルトンのボクシングに対する情熱は、彼の人生を光に変え、あらゆる戦いを制してきました。
そのスピード、テクニック、持久力、そしてIQを駆使して、彼は次々と世界王者を倒し、二つの世界タイトルを自分のものにしました。
しかし、その戦闘スタイルは地味でKO率も低いため、あまり注目されていませんでした。
それに、フルトンが属する軽量級は欧米ではあまり人気がないということもあって、彼の知名度はなかなか上がりません。
そこでフルトンは「自分が本当に認められて、大きな成功を収めるためには、最強のライバルと戦わなければならない」と決心し、自分の所属するチームと契約先のPBCを説得して、ついには日本で井上選手との対戦を実現させました。
フルトンの生い立ちと、「もっと有名になりたい」という彼の思いは、すごく力強いものがりますね!もっと上を目指したいという思いはフルトンの強さの要因に繋がっているのではないでしょうか。
そして今、フルトンはボクシングの頂点に立っています。
スティーブンフルトンの戦績
スティーブン・フルトンは、12歳でボクシングを始め、その後8年間にわたりアマチュアとして練習や試合に取り組んできました。
フルトンの成績は非常に素晴らしく、90試合中75勝15敗という成績を残しました。
彼はライトフライ級、フライ級、バンタム級の3つの階級で戦いました。全米選手権やナショナル・ゴールデングローブなどの重要な大会にも参加しました。
全米選手権では2位になり、ナショナル・ゴールデングローブでは優勝するなど、輝かしい成績を収めました。
オリンピックへの出場もフルトンの目標でしたが、こちらは残念ながら実現しませんでした。それもあって、彼は次のオリンピックを待たずにプロへの転向を決断しました。
そして2014年10月、20歳の時にプロデビューを果たしました。
プロデビュー以来、フルトンは15連勝し、一度も負け知らずの強さを示してきました。
2019年5月11日にはIBO世界スーパーバンタム級王者であるパウルス・アムブンダとの試合に挑み、見事に勝利!この試合ではフルトンのペースで進み、ジャッジ3人全員が一致した判定勝ちとなりました。
その後、2021年1月23日にはWBO世界スーパーバンタム級王者であるアンジェロ・レオとの試合が行われ、フルトンは見事に勝利し王座を獲得しました。
また、2021年11月27日にはWBC世界スーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロアとの対戦が行われました。
両者は互角の戦いを繰り広げ、勝敗が分からない状況が続きました。試合は判定までもつれ込みましたが、スティーブン・フルトンはチャンスを逃さず攻撃し、判定勝ちを収めました。
フルトンはWBC王座の獲得とWBO王座の初防衛に成功しました。これにより、彼は2つの団体の統一チャンピオンとなりました。
その後、2022年6月4日には当時WBA・IBF統一王者であったダニエル・ローマンとの対戦が行われ、スティーブン・フルトンは圧倒的な勝利を収め、WBC・WBO王座の防衛に成功しました。
そして、フルトンの次なる試合は2023年5月7日にアジア人初の4団体統一王者である井上尚弥との対戦!
しかし、井上尚弥の拳の負傷により試合は延期され、新たな日程として7月25日が対戦の日となりました!
まとめ
今回は、スティーブン・フルトン選手について、彼の生い立ちや強さの要因、戦績などを解説してきました!
フルトンの人生、ボクシングキャリアは、苦難と闘いの連続と言えますね。
フルトンは数々の困難を乗り越え、アマチュア時代からプロデビュー、そして世界タイトルを獲得するまでの軌跡は感動的です。
スティーブン・フルトン選手は自身の経験を力に変え、頂点を目指し続けています。
今後の試合や彼のボクシングキャリアにますます注目が集まることでしょう!
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