なでしこジャパンは10月2日、アジア競技大会の決勝で北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と対戦し、2-2からPK戦を5-3で制して大会3連覇を決めました。
32分に上野真実が先制。後半に2点を奪われて逆転されましたが、75分から入った西尾葉音が86分に同点ゴールを決めます。延長戦でも決着せず、PK戦ではGK大場朱羽が相手の3人目を止めました。
試合前に挙げた「0-0の時間をどう耐えるか」「神谷千菜へ最後のボールが届くか」という見どころは、決勝で少し違う答えになりました。優勝を決めたのは、先制まで耐えた時間、逆転されたあとの交代策、PK戦での大場のセーブです。
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日本は北朝鮮に2-2、PK5-3で勝利
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 試合 | アジア競技大会 女子サッカー決勝 |
| 日時・会場 | 2026年10月2日・エコパスタジアム |
| 90分終了 | 2-2 |
| 延長戦 | 両チーム無得点 |
| PK戦 | 日本 5-3 北朝鮮 |
| 日本の得点 | 上野真実(32分)、西尾葉音(86分) |
🏆 日本は大会3連覇
準決勝まで5試合連続無失点だった日本は、決勝で今大会初めて失点し、一度は1-2と逆転されました。そこから同点に追いつき、延長戦とPK戦を経て金メダルを獲得しています。

決勝は、日本が思いどおりに攻め続けた試合ではありません。北朝鮮の球際の強さや激しい寄せに押される時間があり、先制後も試合の流れを握り続けることはできませんでした。それでも、追いかける展開で崩れず、途中出場の選手とGKが勝負を動かしています。
32分の先制点は、柳瀬楓菜が奪った流れから始まった
序盤は北朝鮮が優勢に進め、日本は攻撃の糸口をつかめませんでした。その時間を0-0で耐え、流れを変えたのが、グループステージ第1戦以来の先発だった柳瀬楓菜です。
32分、柳瀬が中盤の球際で勝ち、左サイドで桑原藍、中嶋淑乃とボールをつなぎます。中嶋が相手3人を引きつけたあと、柳瀬が空いた背後へ入り、ゴール前へマイナスのクロス。塩越柚歩のシュートはブロックされましたが、こぼれ球を上野真実が左下へ決めました。
試合前は、神谷へクロスや奪ったボールが届く場面を見どころにしていました。決勝の先制点で最後に届いたのは神谷ではありません。ただ、中盤で奪い、サイドで相手を引きつけ、ゴール前へボールを入れるところまでは、準決勝から続いていた形でした。
逆転されたあと、西尾葉音が11分で追いついた
後半開始直後の47分に同点とされ、69分には1-2。日本は今大会で初めて失点し、初めて相手を追いかける展開になりました。
狩野倫久監督は、前線へ西尾葉音や宝田沙織を投入し、浜田芽来を前方へ移します。西尾がピッチに入ったのは75分。11分後の86分、水野蕗奈のパスをペナルティーエリア右で受け、右足でゴール左下へ決めました。
西尾は出場時、チームが1点を追っていたため「自分がここで試合を決めよう」という気持ちで入ったと振り返っています。得点場面では、前にいた塩越へ「スルー」と声をかけ、得意とする位置でターン。相手GKを見ながらシュートを選びました。
⚽ 交代策の答えは、西尾の同点ゴール
75分に投入された西尾が86分に得点。先発の変更ではなく、1点を追う時間に誰を入れ、どこへ置くかが決勝をもう一度動かしました。
PK戦は、大場朱羽が相手の3人目を止めた
2-2のまま延長戦に入ると、北朝鮮が走力を前面に出して攻めます。日本は伊東珠梨が背後をカバーし、塩越もDFラインまで戻って守りました。延長30分でも得点は生まれず、優勝の行方はPK戦へ移ります。
先攻の日本は、宝田を皮切りに5人が成功しました。北朝鮮の3人目を大場がセーブし、最後は5人目の塩越が決めて5-3。日本の3連覇が決まりました。
試合前に追っていた「0を守り続けられるか」という記録は、47分で途切れました。しかし、2失点したあとも慌てず、延長戦では追加点を許さず、PK戦で大場が1本を止めています。無失点記録が終わったあとの守り直しが、優勝へつながりました。
神谷千菜の6試合連続得点は止まった。それでも前線で戦い続けた
準決勝まで5試合連続で得点していた神谷は、決勝ではゴールを決められませんでした。6試合連続得点と大会8点目には届いていません。
それでも神谷は先発し、北朝鮮の強度を受けながら前線でプレーしました。決勝の2得点は上野と西尾。大会を通じて神谷の得点力が日本を決勝まで運び、最後の試合では別の2人がゴールを奪いました。
この試合の答えは「神谷へ最後の1本が届くか」だけではありませんでした。神谷が封じられたときに、中盤の上野と途中出場の西尾が得点できたこと。そこが準決勝までとは違う勝ち方です。
まとめ
なでしこジャパンは北朝鮮との決勝で、上野の先制後に逆転され、西尾のゴールで2-2に追いつきました。延長戦を経たPK戦では、大場が相手の3人目を止め、日本が5-3で勝利。アジア競技大会3連覇を達成しています。
試合前の見どころを答え合わせすると、神谷の連続得点と無失点記録は止まりました。その代わりに見えたのが、初めて追いかける展開で交代選手が追いつき、GKがPK戦で勝負を決める強さでした。
なでしこジャパンの次戦は、日本時間10月10日3時のハイチ戦です。アジア大会とは異なるメンバーで臨む欧州遠征の日程と招集選手は、こちらの記事にまとめています。




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